平和紙業チームとの毎年恒例となった対外試合がやってきた。10月である。
前日まで小雨混じりだったため、グラウンドは少し湿り気を含んで柔らかく、高く澄み切った大気は少し冷たく、 赤味を帯びた秋の日差しは暖かく、絶好の野球日和となった。硬いニューボールはよく弾み球足を速めた。守備陣は戸惑いの色を隠せず、いつになく精彩を欠く結果となった。しかし、球音はいつもの何倍も良く響き、気持ち良くプレーができたもよう。怪我人も出ず、爽やかな秋の休日をメンバーは満喫したのだった。
第一試合は12対10と惜しくも押し切られた。む、無念。
第二試合は初回6点を奪われ、いきなり敗色濃厚となる。その裏、ブッカーズは新人本格派女性エースに襲いかかり猛打爆発。なんと9点ももぎ取り、見事に逆転した。しかし、追いすがる平和紙業チームは徐々に点を重ね、最終回には、とうとう1点のリードを奪った。追い詰められたブッカーズは、ここから底力を発揮。なんとか粘って同点に追いつき、二死満塁とした後、高野氏が三遊間にしぶとく痛打。劇的なサヨナラ勝ちをおさめ、今期の対外戦最終戦を勝利で飾ったのである。
試合終了後、中華料理屋にてもてなしを受け、謝して辞す。
その後は、これも恒例となった『島田亭』での反省会。何を反省したかは定かでないが、内儀殿の手料理に舌鼓を打ち、知らぬ間に過ぎる時の流れに酔っていたことだけは確かだった。試合直後に大阪出張に旅立ったスプーン軍団のみなさん、歯痛で出席できなかった村上氏とくみちゃん、やんごとなき事情で出席できなかったメンバーのみなさん、次のチャンスはまだある、はず。気落ちすることなく、素振りを欠かさないでいただきたい。
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